水路

生活、まれに音楽

年年

眠いと思った数秒後には目が覚めるし、疲れた途端元気になって、外出したい気持ちと布団に篭りたい気持ちが同居しており、視界はキラキラしつつ泥まみれ、虚しさ、満足、焦燥、平穏。思考があらゆる直線上を忙しなく行ったり来たりしている。言葉は壁に当たって屑籠へ落ちた。



濡れたズボンの裾が乾いていくのを眺めている。ビニール傘越しの交差点、赤信号がぼやけて割れた。意識と無意識の間を揺蕩っていたい、揺籃の時期はとうに過ぎた、仲間たちは既に旅立ち部屋に1人。エアコンのスイッチを押す。冷たい風に雑念を乗せて心も体も空。平日は無曜日、週末は虚曜日。そういえばどこかに52回繰り返して元に戻る単位があるらしいですね。


一聴すると柔らかいが、その実きめの荒いドローンのように、触れば擦りむく板の上を裸足で歩いている。足に刺さったささくれが踏み出すたびに痛む。踏み出す、痛む。また踏み出してまた痛む。このままどこまで行けると思いますか?