水路

生活、まれに音楽

2020-01-01から1年間の記事一覧

200m先のT字路を直進してください

ひとつのイベントが終わった。達成感を得た。それに付随して予想外のハプニングが起きた。悲しいというよりむしろ嬉しいものだった。気持ちが弾んだ。しかし爆弾を首に巻いた、というか巻かれた。息がしづらい。ミスを犯した。さらに息苦しくなった。背後を…

年年

眠いと思った数秒後には目が覚めるし、疲れた途端元気になって、外出したい気持ちと布団に篭りたい気持ちが同居しており、視界はキラキラしつつ泥まみれ、虚しさ、満足、焦燥、平穏。思考があらゆる直線上を忙しなく行ったり来たりしている。言葉は壁に当た…

ねじれの位置

太陽がさ、優しくしてくれるから勘違いしちゃったよ、まだ5時にもなってないじゃないか。そうやって好き勝手甘やかして、いつの間にかまた自分から遠ざかっていくんでしょう?まったく嫌になっちゃう。でもまぁ、あと少しその優しさに甘えていたいな。もう2…

ネオン

都会の夜、交差点で信号待ちしている車から漏れ聞こえるクラブミュージックと、オフィスビルの隙間に覗く月。隣で若い女の子たちが誰が誰と付き合ってるとか、週末はどこに行こうかとか他愛のない話をしている。暑くも寒くもないこの時期、少し季節が迷子に…

柔らかい帝国

車に轢かれて死んだネコは、自分を轢いて殺した人ではなく、そのあと2度目に轢いた人を呪うらしい。正午を知らせるチャイム。日付と噛み合わぬ気温の高さは、春を通り越してもう夏だ。待機中という言葉が似合う。何かに没頭したいのに緊張感がそれを妨げる。…

双六でいうなら

調子に乗った結果、ここ数年間で積み上げたものが崩れた。いや、崩したというべきか。また最初からやり直し。一度降りた山を再び登るのは大変だ。その辛さを既に知っているので尚更。幸せより不幸でいるほうが生の実感を得やすい。苦しみに悶える自分を背後…

都内某所

「███のユニットとしての性質は、名前が示すとおり、若さに依るものが大きいと思うんだけどさ、その若さって青春とかまだ未熟さからくる元気、純真無垢を内混ぜにしたものでしょ。実際、小学〜高校生の頃なんて毎日楽しければオッケーくらいのノリで過ごして…

Nosaj Thing - Light#1

Nosaj Thing - Light#1http://youtu.be/VKOu9sLm5N0Nosaj Thing(ノサッジ・シング)ことJason Chungは、アメリカ・ロサンゼルスを拠点とするプロデューサー。1985年1月27日生まれで、現在35歳です。ヒップホップ/IDM/ダウンテンポを混ぜ合わせたような音楽性…

Boards of Canada - Roygbiv

Boards of Canada - Roygbivhttp://youtu.be/CMRLlSPt7ak今さら書かなくても……というくらい有名な人たちですが一応プロフィールを。Boards of CanadaはMarcus EoinとMichael Sandisonからなる2人組ユニット。スコットランドのエジンバラ出身で、1980年代後半…

眠れないまま朝が来る

まるでブレーキのない車に乗っているような日々。全速力でカーブへ突入し、車体を壁に擦り付けながら無理やり曲がる。火花が散る。サイドミラーはとうの昔に折れて行方不明。傷つけたくないならアクセルを踏まなければいい、しかし止まったままでは後続車の…

When We Were Younger And Better

犬が死ぬ夢、市外の焼却場、シャッターを下ろした商店街、掠れた落書き、電線の烏、上京して標準語を話すようになった友人、口にすべきでなかった言葉たち、紙に空欄が3つ、4つ思い出や記憶は霧の向こうへ行ってしまい、今では揺れる輪郭を目でなぞるばかり…

後日談

ブラックサンダーがKinKi Kidsとコラボしてブルーサンダーになる夢を見た。今日は何味だったっけ。おそらくキャラメルポップコーン。またはチーズ風味のお菓子。1つの地獄が終わった。自らの怠惰により若干伸びたが、なんとか泳ぎきって浜辺に転がる。太陽が…

昨日、君を見た

ここ1ヶ月くらい味を感じない。香りに体が慣れてしまったのだろうか。チーズケーキ、クッキー、ポップコーン……みんな霧の向こうへ消えた。教室のドアを開けると、すでに沢山の生徒がいた。空いている席に座る。今日は高校入学初日。もういくつかグループがで…

無題

「そうですか、名残惜しいけど仕方ないですね‬」居酒屋に入る。ジョッキのビールと鳥の唐揚げ。いつも通りの注文だ。「ご両親には伝えてあるんですか?」いや、と答える。ビールに口をつけてから乾杯がまだだったことを思い出す。「伝えるわけないよ、止めら…

無題

引っ越すたびに、住む部屋の階を上げていく女の子がいた。まずはアパートの1階、次に2階、3階といった具合に。理由を尋ねた。風景が良いとか、単なる偶然とかそういう返事を期待して。「高い階に住めばいつでも飛び降りられるでしょう」予想外の答え。黙る僕…

無題

「半径10km以内異常なし」待機所から連絡が入る。よし、あとは帰るだけだ。「朝早かったから疲れたわ」「演習まで時間あるしそれまで少し寝たら?」同僚のやりとりを聞きながら海を走る。頬を撫でる水飛沫が心地よい。お腹が空いた。昼ご飯は何にしよう?い…

青い靴

今日は食べ物ではなく風景だった。冷たく澄んだ新潟の山々。民宿の主が亡くなって久しい。彼の飼っていた金魚はどうなったんだろうか。浴びるように酒を飲んで床に就いた。目覚めれば午前5時。焦燥感を煙草で紛らわせながら朝を待つ。 ここではないどこかへ…

Himuro Yoshiteru

久々の日記というわけで音楽紹介。今回はHimuro Yoshiteruについて。Himuro Yoshiteru(氷室良晃)は福岡県出身のプロデューサーです。1990年代後期から活動しており、ラッパーへの楽曲提供も行っています。音の特徴として、まずヒップホップ由来の重いリズム…