水路

生活、まれに音楽

When We Were Younger And Better

犬が死ぬ夢、市外の焼却場、シャッターを下ろした商店街、掠れた落書き、電線の烏、上京して標準語を話すようになった友人、口にすべきでなかった言葉たち、紙に空欄が3つ、4つ


思い出や記憶は霧の向こうへ行ってしまい、今では揺れる輪郭を目でなぞるばかり。代わり映えしない日々の中、大事なものから順に失くしていく。
拳を握ったら爪が食い込んで、指の隙間から血が滴り落ちた。鉄臭さを覚えているうちはまだ大丈夫。いずれ何も感じなくなる、それまでの辛抱。