水路

生活、まれに音楽

青い靴

今日は食べ物ではなく風景だった。冷たく澄んだ新潟の山々。民宿の主が亡くなって久しい。彼の飼っていた金魚はどうなったんだろうか。



浴びるように酒を飲んで床に就いた。目覚めれば午前5時。焦燥感を煙草で紛らわせながら朝を待つ。 ここではないどこかへいきたい。最近ずっとそう考えている。ロシアでもハワイでも、天国でも地獄でもいい。とにかくここにいたくない。



「線路に飛び込むとき、人の背中には天使の翼が生えるんです」 墓石を撫でるたび思い出す君の言葉。