水路

生活、まれに音楽

激熱冷やし中華

週末、実家に帰った。ここ数年は年末や盆になるたび、忙しくて帰れないと実家に連絡するのが常態化していた。

金曜日の夕方、仕事を終えたその足で新幹線に乗る。久しく会っていなかったが、両親は昔のままであった。
もっと前から知らせてくれればご馳走できたのにねぇと言いながら、冷やし中華を振舞ってくれた。


帰り際、駅の改札で抱き合っている男女がいた。見覚えのあるその横顔にハッとした。
小学校の同級生だった。男のほうは肉屋の息子で、女のほうは活発な明るい子。しかし当時から彼らの仲が良かったかというと、そうでもなかった気がする。知らないところで人間関係が動いていた。
そういえば小学校の同窓会に行っていない。葉書が来ていると親から連絡があったが、返事を保留しているうちに終わってしまった。


日曜日の昼は居間でぼんやりしていた。机の上で汗をかく麦茶のポットと、作業用BGM代わりのゴルフ中継。まるで中学生の夏休みに戻ったようだった。