水路

生活、まれに音楽

21グラムの行方

早朝、散歩をしていたら、道でカラスが死んでいた。まだ息絶えて間もないのか、虫も湧いていない。目がビー玉みたいで綺麗だった。

珍しいものに出くわしたことで上がるテンションと、死んだ生き物を前に浮かれるのはどうかという気持ちがないまぜになったまま、半開きになった嘴を眺めていた。
とりあえず車に轢かれたりしないよう道路脇に寄せておいた。

夕方、同じ道を通ったら死骸はなくなっていた。