水路

生活、まれに音楽

マレーシア

散歩中いつもの交差点を曲がらず直進した。空き地で子どもたちが走りまわる、その向こうには親とおぼしき女性が2人。1人はサンバイザーをかぶり、もう片方はアームカバーをつけていた。
信号を待っていると、コンクリートに黒いシミを見つけた。ここにも、あそこにも。シミはあっという間に増えていく。ここでようやく雨が降り始めたことに気づいた。慌てて近くのコンビニに入る。雨粒は次第に大きくなり、夕立へ変わった。


昼寝から目を覚ます。同居人が、こちらに背を向けてパソコンをいじっている。エアコンの風を受けて微かに揺れる髪。ずいぶん日が暮れるのが早くなった。夏至からひと月以上経っている。
日が短くなることについて、夏が始まる前からすでに終わっていくようで寂しい、と誰かが言っていたのを思い出した。